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2012. . 08

一番辛かった時期。3

11月8日(木)  またまた続き。今日はもの凄く長いです

まるで昔に戻ってしまったかのような父。
「他の入院患者さんに迷惑を掛けたらどうしよう?」
などなど・・・不安や懸念は払拭できないながらも腹を据え、父にとことん付き合おうと決めた私。
そして、それに付き合ってくれる姉の旦那様のKちゃん。
父も「病院には居たくない!帰りたい!」と、無意識ではあるが心底思っていたのだろう。
その気持ちが「(病院の)出口を探す」行為に繋がったのだとも思う。

病気なんか知らなかった若かりし日の自分。
友達と悪さを繰り返しながらも、恐いもの知らずで楽しい日々を過ごしていた頃の自分。
私やKちゃんを友達と勘違いしているのは明らかながら、何だかとても楽しそうな父。
・・・これらの事は「辛かったけど、キラキラした想い出」になるので、他の事と含めてまた後日改めて書こうと思う^^



・・・兄と共に付き添った二日間は本当に辛かった。
昼間はそうでもないが、夜、眠剤を飲み、ほんの少しだけウトウトした後にソレは始まる。

やつれている事に変わりはないが、変に変質的(?)な顔つきに変わる父。
ソワソワと行動に落ち着きがなくなり、言動が理解できないものに変わってゆく。
急に立ち上がり、おぼつかない足取りで何処かに行こうとする父に
「どこ行くの^^?」と訊ねると「あ・あ・・・あっちだよ・・・トイレだよ」と無理に理由付けして歩きたがる。
兄にはトイレの中まで付き添って貰い父を支えて貰う。
そして一旦は病室に戻るのだが・・・これがまた続く。
兄曰く「トイレに行っても用なんかたしてないよ!」

そんな事を繰り返し、弱った身体をちっとも休められない父。
睡眠さえも満足に取れないものだから余計に身体に負担がかかる。
看護師さんと相談して、違う種類の眠剤を追加する。
さっきよりも短い時間、少しだけウトウトしてはまた目を覚ます。
そしてさっきよりも、喋る言葉は呂律が回らず顔つきも険しくなってゆく。

・・・朝方までコレを延々と繰り返す!

幻覚を見ては「アソコに小さな子供が居る!」だの、つい先程までは痛みを訴えていなかったのに急に「痛い!痛い!もう嫌だっ!殺してくれ!」だの・・・と叫ぶ父。
深夜の、人が少ない状況で忙しく動き回る看護師さんに、その都度様子を看に来て貰う。
レスキューの薬を飲ませようと父の口を開けさせようとするが、固く口を結んで開けない父。
やんわりと諭し、薬を口に入れさせても私の顔を目掛けて吐き出す。
そして叫ぶ!
「こんなモノ(薬)効きゃしない!もう嫌なんだよっ!やめてくれ!」
そして繰り返し「痛い!痛い!もう殺してくれ!」と泣き叫ぶ父。

手を替え品を替え・・・ではないが、経口投与できないなら座薬で・・と思ってもこれまた激しく抵抗する!
どうにかこうにか座薬を承諾し、座薬を入れて少し経つと今度は「気持ち悪い」と言い、「ほらみろっ!何をしても効かないんだよっ!」と激しく暴れる。(ベッドの上で)

深夜勤務の医師に相談し、”セデーション”をして貰う事になっても
「何だコレは!こんなモノで俺を殺す気か!」と逃げようとする。
しかし、いくら効かないとはいえ既に眠剤は身体の中に貯蓄され、意識とは逆に身体はいう事を利かない。
この時に父は失禁した。

これは後日、眠剤の服用を止めさせてから父の意識が正常に戻った時に聞いたのだが・・・
あの時は皆が自分を取り囲んで、様々な方法で人体実験をしているんだと思ったらしい。
父が発した「殺してくれ!」と言う言葉。実際に「殺してくれ」と言っていたのだが、本人は「殺される!」と言ったつもりでいるらしい。
「痛い!止めてくれ!」も同意語・・・痛み止めを口に入れられた時も、こちらは「痛み止めだよ^^」と言ったのだが父は「致死薬」と勘違いして「こんなモノ飲んでたまるかっ!」と、私の顔に吐き出したのだと言う。
そして”失禁”についても言っていた。
身体がいう事を利かず逃げたくても逃げられない状況で、少しでも抵抗を試みた。
動かない身体で出来る事を考え、それがせめてもの抵抗・・・私たちから見たら”失禁”だったが、父はわざとしたのだと言っていた。

・・・話は戻り
医師からセデーションを受けた父。
暫くは点滴の針を抜こうとしていたが、何とか気を逸らせ点滴を受け入れさせた。
するとウトウトと寝始めた。が!その後が一番酷い症状を私たちに見せつけた。
あの時の父は忘れられない!
父である筈の父の顔が歪み、今まで以上の変質的な表情を浮かべた父。
呂律が回らないところではない。もう「ううう・・・」とか「あ・ああ・・・」と、言葉にならない言葉しか発せられない。
またベッドから起き上がり、前後左右に大きくふらつきながら歩き出そうとする。
看護師さんに支えられトイレへ行き、トイレから出てこようとしない。

「Sさん(父)、いつまでもトイレに居たら寒くて風邪ひいちゃうわよ!お部屋に戻りましょ^^」
と言われても「ううっ!あああっ!」と言葉を発し、壁にしがみ付く父。
見るに見かねて兄が父の腕を掴もうとした時、ものすごい形相で兄を殴ろうとした。
しかし・・・フラフラの身体。振り上げた腕は空振りに終わった。
でも兄を見ると「あっちへ行け!」の素振りをする。私の事もまた然り!

まぁ~~~・・・だけど驚いたのは、あんなにフラフラでありながらも「その場に踏ん張り続けようとする足腰の力強さ」だ!
看護師さんが二人で父を宥めながらベッドへ誘導しつつ引張っても動きゃしない^^;
最期に根負け?した感じでやっとの事ベッドへ横たわらせたけど

その後は朝まで、僅か2~3時間だが熟睡した父。
その僅かな安息さえも付き添う私たちにはヒヤヒヤもの!
そんな事が兄と付き添った二日間であった。

他諸々・・・以上の様な言動・行動を繰り返す父は、その入院時、正に「痴呆症」の扱いを受けていた。
看護師さんは無論の事、病室に顔を出さない担当医師からも。
朝の回診にでさえ、他の患者さんで忙しい!にかこつけ、同チームの医師さえ顔を出してくれない。
まれぇ~に顔を出してくれた医師に、看護師さんに何かを訴えようと必死に喋る父だが、何を言っているのか意味が判らない。
一緒に聞いている私たち家族でさえ意味を理解する・・・というか、
「ああ、父ちゃんは過去にやってた仕事の事と会話がゴッチャになってるなぁ・・・」
と思える発言で、これじゃマトモに相手して貰えないだろ^^;と思ったが。





こんな事を3回に分けて長々と書いたのには、勿論私なりに意味がある!
こんな拙いブログだけど・・・
もし読んで下さっている方の中で、ご自分が・・・ご家族が同じ様な経験をされていたとしたら・・・
年齢を考慮したり、現状を考慮すると
「痴呆症」や、はたまた「脳転移」、もしくは「せん妄症状」と勘違いされるかも知れない。

・・・いや!違う。言葉に語弊があるな

確かに先ずそれらは真っ先に疑うべき事なのかも知れないし、事実、そうなのかも知れない。
父の場合はちゃんとした検査もしてない状態で、医師さえもそう判断した。
沢山の患者さんに接している看護師さんでさえ、痴呆を信じて疑わない感じであった。
でも、父の場合は違った。脳のMRIを撮り、また、「老年内科」「神経内科」でちゃんと診て貰った。
結果、過去になっていたという「小さな脳梗塞」の後は見つかったものの、その他は至って正常だった!

後になって父は言った。
「あの時々の事は大体覚えている。自分が言っていた事が皆には伝わらなかった。
本人は筋を通して、また意味を持って言葉を発していたつもりだった。
でも・・・実際に発した言葉は意味を全く持たない、自分で思っている言葉ではなかったようだ。
皆がお父さんに接する態度がおかしい・・・それはよく判った。
自分がバカになったのだと感じた。辛かった。恐かった。寂しかった。悔しかった。
でも、みぃー。だけはずっと隣に居てくれた。ずっと一緒だった。」



その言葉を聞き、何度も何度も父の気持ちを考えた。
どれ程の孤独、悔しさ、悲しさ。
変なプライドだけは人一倍高い父が、どんな思いでその時を過ごしていたか。

他の方が父と全く同じだとは勿論思っていません。
ただ・・・勝手に決め付けられ、そのように苦しんでいる本人が、自分の言葉を正確に伝えられず、でも為す術もなくいる事。
もしも、もしもですが・・・
もしも「何かおかしいな?」なんて感じるところがあるならば、念の為今使っている薬を見直して見てください。
見直してみて様子を看て下さい。もしかしたら、父のような事があるのかも知れません。

癌を患い、ただでさえ精神的にも肉体的にも辛く、眠れない日々が続き・・・
考えたくない!眠りたい!と、眠剤に頼りすぎて乱用してしまう。父はそうでした。

ただ「おかしい」だけで決め付けないで下さい。諦めないで下さい。お願いします。
そして・・・
医師に言われても、ちゃんと調べて結果がでるまでは信じて下さい。
何を言っているかイマイチ判らなくても、言葉に耳をかして下さい。ちゃんと聞いて下さい。


その当時、私は精神化を併設しているホスピスにも相談へ行きました。
勿論、当時の医療相談室でも相談しました。
言われた事は全て絶望的な事ばかり・・・
誰も親身になって聞いてくれない。
「素人がちょっと調べたくらいで、何を判ったよう事を言ってるの?
良い様に思いたいのは判るけど、諦めて受け入れて下さい」
そんな対応ばかりされた。
悔しかった。何で諦めなきゃならないの?父を守りたいだけなのに!心底思った。

刻々と病気は進行していて、只でさえ先が見えないそんな中なのに・・・
なのに何で?頑張って生きていてくれる父と共に過ごせる貴重な時間。
そんな貴重な時間を絶望感だけを感じて過ごさなければならないの?そんなのは嫌だ!
たまに洩らす父の言葉。
「お父さんはバカになっちゃったのか?」
父にそんな思いを抱かせたまま、逝かせるわけにはいかない!父を絶対に守る!そう思った。


万が一、父のような症状で困惑されている方がいたならば・・・
そんな事を思って書きました。
もしも読んで下さった方の中で、不快に思われる方がいらっしゃったならば申し訳在りませんでした。

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