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2010. . 19

実は・・・

まさかの告知を受ける病院へ向かう途中の、姉の運転する車中の中で
「こんな事を言うのはどうかな・・・と思うけど、ネットで色々調べてみたんだよねぇ・・・。もしかしたら、父ちゃん膵臓癌かも知れないね・・・」
と姉に言ってみた私。
「姉ちゃんも、もしかしたら・・・そうかもしれないと思う。」
と姉。
私が色々心配して調べたように、姉は姉で、やはり調べていたらしい。
「でも・まぁ、そんな素人が調べた位で、簡単に診断が付くようなら、医者なんか要らないし、まさか父ちゃんに限ってそんな馬鹿なねぇ・・・」
と、お互いに励まし合っていた。

が、その数時間後のまさかの告知。

告知を受け、実家に向かう車中は、実に暗いものだった。

実家に着き、母・兄・姉の前で、医師に受けた告知の内容を思い出せる限り、慎重に報告した。
母・兄はその話を黙ってじっと聞いていたが、姉だけは違った。
「本人目の前にして、急な告知はありえないっ!」
の一点張り。
私が私なりに調べたものの中に、今の医療現場は昔と違い、本人に直接告知する。
と言う一文があった。
辛い治療内容を、本人には言わず、騙し騙し治療を行うのではなく、先ず本人に告知して承知のもとに治療を行うとの事。
その事を姉に言ってはみたが、それでも姉の腹の虫は収まらない。姉曰く、
「手術が出来る様な状態なら、まだ希望はあるから本人に直接告知するのも判るけど、手術が出来ない様な末期の状態で、何で本人に言ってしまったんだっ!」と・・・

確かに姉の言う気持ちも、痛いほど善く判るが、既に医師の口から告知はされてしまった。
今更・と言うには悔しすぎるが、知らされてしまった今、その事に拘るよりは少しでも先の事を話し合った方が懸命だと私は思っていた。
告知された父の、気持ちのメンテナンスや、フォロー体制を話し合うほうが前向きに思えた。

・・・しばしの沈黙を破り、兄が口を開いた。
「実は、3月27日に初めてK病院に行き、色々な検査をして貰った時に、膵臓癌の可能性があると、言われていた。」
と、告白してきた。
「可能性はあくまで可能性で、100%確実では無いから、言わなかった。」

その言葉を聴き、直ぐに言葉が出てこなかった。

「兄ちゃんの、皆に余計な心配をかけたくないと言う気持ちは善く判るけど、そんな大事な事は教えて欲しかった」
と、言ってしまった後に、直ぐに反省した。
兄は何日間もその事を知っていながら、一人胸に辛い気持ちを抱えていたんだ・・・ん?一人?
告知を受けた時の、父を思い出した。
父も知っていたんだ!もしかしたらと言う事を・・・

私は勝手に一人で、自分だけが膵臓癌の恐怖に怯えていたつもりだったけど、そうじゃなかったんだ・・・
兄は皆に心配かけまいと・・・
姉も姉で色々と調べ、私と同じ恐怖感と・・・
母は何も語らないが、子供達に心配させまいと・・・
そして当の本人我が父、イチローが思う胸中はもっと複雑だったに違いない。

皆が皆を思いやる気持ちを考えたら、また涙が溢れそうになった。

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