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2010. . 05

最愛2

悲しみ

祖母は『直腸癌』で亡くなった。
亡くなる数年前から”便秘”による”腹痛”で度々入退院を繰り返していた。
あまりの痛みに顔を歪める祖母に、入院を促すと決まって祖母はこう言った。
「死ぬ時は家で死にたい・・・腹など切りたくない。」
その都度、私は祖母に向かい
「婆ちゃん、ちょっと入院するだけだよ!大丈夫!お腹なんて切らないよ^^
家で痛がる婆ちゃんを見てられないよ!ちょっとだけ入院したら、直ぐに帰って来ようね!」
と言って、当時の実家から徒歩5分程の所に在る病院に入院して貰っていた。

祖母が最期に入院する前に私は実家を離れていたが、私がまだかろうじて実家に居る時・祖母が再び入院する時があった。
その時にかけた言葉は
「婆ちゃんはお腹が弱いから、痛くなったら直ぐに病院に行かなくちゃ駄目だよ!心配なんだからね!」
と言って、痛がる祖母のお腹を撫でていた。
布団に横たわっていた祖母は、掛け布団を顔の上まで手繰りよせ、声を出さずに泣いていた。

そして最期の入院時、祖母はあまりの激痛に自ら父に「腹を切ってくれ」と懇願し手術を決めたと言う。
当時家を出ていた私は、その知らせを聞いても祖母の元へは行かなかった。
術後、危篤状態を知り病院へ駆けつけた。
ベッドに横たわる祖母は、管という管に繋がれていた。
意識はないが私が手を握り締めると力強く握り返してくれた。
時折、痛みで身体が大きく痙攣する。
何十人も居る孫の中でも、うわ言のように私の名前を呼ぶ。
駆けつけた日から2日間、私は祖母の傍を離れなかった。
こんなにも私の名を呼び、痛がる祖母の傍に居ながらも何も出来ない不甲斐無さ・・・
ただ手を握り締め・声を掛けるしか出来ない。

いい加減に疲れたであろうと、父の今は亡き姉が代わってくれた。
実家から直ぐ近所だからと、何かあったら直ぐに連絡するから、帰って少し身体を休めろと言われた。
実家に戻ると父が家の中を片付け始めていた。
「何やってるんだよ」と言う私の問いに父は
「今朝方・夢でお婆さんが出て来た。”私はそろそろ逝くから、用意を頼むね”って言っていたんだ!」と応えた。
私は泣きながら「ふざけんなっ!婆ちゃんは今も頑張っているんだ!」と言い、父の手を止めようとした。
その時に電話が鳴った。
祖母の死を知らせる内容であった。
私はその場に座り込み、途方にくれていたが父は手を休めなかった。


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