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2014. . 21

ホスピス(大部屋)4日目 生きようとする姿

3月21日(金)

兄に車いすをおされ病室に戻った父。
父が病室に戻ったからと言って、私たちは皆、直ぐに帰ろうとは思っていなかった。

ラウンジから見える病院のすぐ下には公園がある。
中々に広くてちょっと珍しい遊具もあり、父が起きてくる前から姪っ子は公園に興味津々^^
「ママァ~・・・Kちゃん公園行きたいなぁ~~~!公園に行って遊びたいなぁ~!」
と、暫く訴えてはきていたものの・・・皆口を揃えて
「お祖父ちゃんがそろそろ起きてくるかも知れないから、お祖父ちゃんが来てからにしよう^^
お祖父ちゃん、さっきお部屋に行った時は寝ててK美(姪)の顔をまだ見てないからさ!
お祖父ちゃんが起きてきてK美の顔を見れたら喜ぶからね♪」
と言い、騙し騙しお絵かきなどをして貰っていた。

幼いK美にとっては退屈で退屈で仕方がない様子!
いつもなら周りに大人がこれだけ揃えば、誰かしらが必ず一緒に遊んでくれる。
それなのに・・・皆、競馬新聞や競馬の事ばかり。
お絵かきした絵を見て 上手だね♪ なんて言ったところでK美にとっては非常に退屈な時間だったに違いない。


父が病室に戻った後は、K美に
「K美、お利口にしてたね^^偉いね♪
お祖父ちゃんもK美に会えて嬉しそうだったね^^」
と、声を掛けたのだが、実際K美はお祖父ちゃんの ひざ掛け を直したり、車いすの角度を変えて あげたり。
K美なりに自分の出来る 細々としたお世話 をしてくれていた。
そして義兄と姉が
「お待たせしました^^じゃぁ、パパとママと公園に遊びに行こうか^^?」
とK美を連れ、公園に遊びに行った。

本当なら私も一緒に行き遊んであげたかったのだが、病院にいる限りは出来るだけ父の傍に居たかったのが本音!
やる事が何もなくても、ただボケェ~っと座っているだけでもいい!父の傍に居たかった。



ひとしきり遊んで満足した様子のK美が戻ってきた^^
「楽しかった?」と聞くと、満面の笑顔で「うん♪」と答える。
「今度はみぃー。ちゃんも一緒に遊ぼうね^^」と、何とも可愛い事を言った^^


時間は夕食の少し前。
今日は大分長い時間を病院で過ごした母はお疲れの様子。
兄には母を連れ、先に帰って貰うことにした。
K美も 退屈な時間 と 遊び疲れ で眠たくなってきたのか、ほんの少しだけぐずりだした^^;
なので姉にもK美を連れ、先に帰って貰う事にしたのだが・・・・・
4人とも帰る前に声を掛けようと、父の病室にいったものの父は寝ていた為、 帰るね!また来るね^^ とだけ言い、病室を後にした。



そして迎えた夕食の時間。
起きないと思われた父だが、 ご飯だよ^^ と声を掛けると目を開けた。
ベットを起こし、食事のセッティングをしてくれたのは義兄のKちゃんと、元・旦那のIちゃん。
私はその光景をとても嬉しく見ていた。
2人共、慣れない介助を一生懸命にしてくれているのが嬉しかった。微笑ましくも見えた。
2人は父の両脇に立ち、お粥の入った器を差し出したり、ごはんです〇!をお粥にのせてあげたり^^
そんな中、父の様子がおかしい事に気付く。

父は お粥 をレンゲやスプーンを使って食べない。
頑なに お箸 を使い食べていたのだが・・・・・
箸で掬った お粥 をこぼしてしまうのなら、まだわかる。
なぜなら、お箸を持つ手の握力もなくなりつつあるから。
でも違った。
お粥の器もまだかろうじて持てるし、箸もちゃんと持てる。
なのに、お粥をポロポロとこぼす父。
自分の口にお粥を運ぶ手は、自分の感覚のみで運んでいるだけで距離感がわかっていない。
いや、違う!わかっていない・・・?と言うより、見えていない! そういった方が正しかった。

KちゃんやIちゃんは介助に一生懸命で、最初は気付かない様子だった。
「お義父さん^^;大丈夫、そんなに急いで食べなくてもとったりしないよ^^;」
「横取りしないからゆっくり食べてよ^^」
なんて言葉をかけてくれていたのだが、あまりのこぼし様に気が付いたようだ。
それでも終始、深刻な言葉は言わずに和やかな雰囲気で介助をしてくれた。


最初は嬉しく見ていたその光景。
でも・・・
日に日に ではなく、 刻々 と悪化していく父の姿を見るのは本当に辛かった。
ただ 食べれなくなったら終わり と、父は病気になってからは常日頃から言っていた。

「食べたい!」 のではない!
生きるためには 「食べなければいけない!」 と、無意識で思っているのだろう。
見えていようが 見えていなかろうが そんな事は関係ない。
空腹だろうが 食欲がなかろうが 食べ辛かろうが 例え、飲み込む事が出来なかろうが!関係ないのだ。
食べ物をとにかく口に入れようとする、鬼気迫るようなそんな父の姿を見ていると、
「生きる事に一生懸命」「生きようとしている姿勢」
がまざまざと見て取れた。

「父ちゃんは一生懸命ですっごくカッコ良いし、とても立派だ!」

我が父の事を心底そう思った。そして、そんな父を誇りに思った。

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