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2014. . 28

ホスピス(大部屋)6日目 せん妄

3月28日(金)

父の手を握りつつ暫くその状態で居た私。
そして気付くと兄が下から戻ってきたので、今度は私がコーヒーを飲みに病室を出た。
しかし、まぁ・・・
何か事あるごとに病院下にある自動販売機でコーヒーを飲んでいたわけで・・・
私たち兄弟が自動販売機に貢献した金額は相当のものではなかろうか^^?などとふと思う。


病室に戻り、夕食の時間になっても父は目覚める事がなかった。
看護士さんは
「暫くの間、食事は置いておきますから^^」
と、言ってくれたものの
「すみません、下げて貰って大丈夫なんで・・・」
と、片付けて頂いたのだが、その後少しして父が目覚めた。

「父ちゃんごめん!少し前にご飯を片付けて貰っちゃった
けど、昼間母ちゃんが”垂らし焼き”を作って持って来てくれたのがあるけど食べれるかぃ?
それとも お粥 をもう一度貰ってこようか^^?」
すると
「ああ・・・どっちでも良いよ・・・
あ?お母さんが持ってきた垂らし焼きがあるなら、それを食うか・・・」
そう言って3~4口程食べたのだが、父はやはりホットケーキを食べたかったんじゃなく、母の作った垂らし焼きが食べたかったんだ!と思った。
何故なら僅か3~4口しか食べられなかったけど、美味しそうな顔をして食べていたから。
そしてその後は持参していた エンシュアリキッド を少しだけ飲み、やっとのおもいでトイレへ向かう。

ホスピス病棟に移動する前から、父は便秘に苦しんでいた。
トイレに行くものの出ない。
I埼さん にお願いして色々と試したらしいが、便秘が改善されることはなく
「腹が重苦しい」
と、度々訴えてきた。
そのせいで父が目を覚ましている時、やたらとトイレへ行くのだが便秘を解消したいが為であった。

何となく出そうな気がするのだろう。
その気が収まるまでは再度眠りにつく事はなかった父。
そんな中、ベットに横たわっている父が、突如色々と変な事を言い出した。

「おい、お兄ちゃん・・・そこの仏様(自宅にある仏壇)の置いてある所をよぉ・・・
少しそっちに動かしてくれよ・・・違うよ!もっとそっち!」
だとか
「そこにアレがあるだろ!」と父が指差す方向に合わせて「コレかぃ?」と言うと
「そうだよ・・・ソレを今直ぐ直せよ!」
とか
「線香が・・・」「ローソクが・・・」
などとしきりに言う父。
目はうつろながらも、そこには父にしか見えない 何か が見えているのだろう。
力なく指差す方向と虚ろな視線の先には何かが見えているらしかった。

そこにたまたま通りかかった I埼さん。
父は I埼さん の顔を見ると、徐に私に言った。
「おぃ、みぃー。・・・100円貸せよ!」
突然の事で思わず
「何で?100円をどぉ~するんだぃ?」
と聞くと
「看護士さんにやるんだよ!・・・だって、ココにアレを置かせて貰うんだから・・・
100円位渡しとかないと悪いだろ?」
などと言う。

そんな様子を覗き見た I埼さん。
「あれ?Sさん、お目覚めになったんですね^^
Sさん?分かりますか?私です!・・・私の事、分かりますかぁ~?」
そう言うと、父は急に正気を取り戻したようにハッキリとした口調で言った。
「誰って・・・I埼さんでしょ?」と。

I埼さん は、先ほどまで父が何を言っていたのかを知らない。
ただ、父がアレコレと心配事を私たちに言っているのだろうと勘違いしているようで
「Sさん?どうされましたか・・・何かご心配な事でもありますかぁ^^?」
そう言うと、父は堰をきったように喋りだした。

それは
父の・・・父が本当に心配している事。これだけは 本当に心残り だという事。
せん妄が顕著にみられる中、それでも子を思う親心・・・
まさしく 親として、父としての心残り と 心配事 であった。

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