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2014. . 19

ホスピス(個室)4日目 贈る言葉

4月19日(土)

満面の父の笑顔が見れたその夜。
深夜に何度か痛みを訴える事があったが、その後は何事もなく夜が明けた。
この日も姉と 寝ずの番 をしていたのだが、個室に移動してからずっと泊り続け、満足な睡眠をとっていない私たちは既に日にちの感覚がない。
・・・が!
気付けば個室に移動してから4日目の朝を迎え、日付は(一昨年の)4月1日(日)。

朝を迎え、母と兄が控室から戻ってくると、交代で姉と私が仮眠をとりに控室へ。
3~4時間は眠れたのだろう。目が覚めた時はお昼近くになっていた。
この日は日曜日という事もあり、お昼を過ぎた頃には義兄が私の元・旦那のIちゃんを引き連れ、K美と3人でお見舞いに来てくれた^^

皆が居てくれる事もあり、母と兄にはまた、一旦自宅へ戻って貰おうかと思っていた矢先の事。
この2日間は4人で病院へ泊っていたが、結局交代で病室に居る事が多く、2人は病室、2人は控室に居る。
なるべく母には負担を掛けないように努めてはいたが、やはり控室では満足な睡眠もとれずに疲労の色が窺えた。
で、あれば。
父の万が一の時の懸念はあるが、このままずっと4人で泊っていても・・・?
そしてこの状態が 何時まで 続くのかは分からない。
このままの状態を続け、母まで体調を悪化させては本末転倒になってしまう。
母を気遣う気持ちもあり、その様に話し合い、今日から 昼間は母と兄 → 夜から姉と私 のペアで付き添う事を決めた。

そんな事もあり、この日は、母と兄は夕方過ぎまで病院に居て夜には自宅にて眠り、また翌日に来るという事になったので、姉と私は一旦自宅へ戻ろうとした。
の・だが、せっかく義兄やIちゃん、K美も来てくれているのに姉と私が帰るのも何だかなぁ・・・
そう思い、せめて数時間は病室に居ようと決めたのだが、あまり病室にゴチャゴチャと居ても落ち着かない
そんなこんなで、義兄と姉はK美を連れ、病院下にある公園へと暫くの間遊びに行き・・・
兄とIちゃんは病院の外へコーヒーを飲みに、そして母と私が病室へ残っていた。

暫し後・・・看護士さんが父のお世話をしに来てくれたのだが、身体を拭いて貰ったり おむつを看て貰ったり するので、母はともかくとしても、娘の私は廊下に出て待つ事にした。
そして廊下に出ると、どこからともなくピアノの音と歌声が聞こえてきた。


ナースステーション前にあるラウンジにはピアノが置いてある。
何日かに1度(?)ボランティアさんがホスピス病棟を訪れ、音楽会(?)のような事をしてくれているらしかった。
・・・そう言えば!と、思い出す。
父が一般病棟からホスピス病棟に移動したばかりの時、看護士さんが声を掛けに来てくれた事がある。
「Sさん、今日はピアノを弾いて下さる方がいらしてて、皆さんで歌ったりしてるんですけど、宜しければ一緒にいかがですか^^?」
すると父は
「俺はい~よ!そ~ゆうのは興味がないから!」
なんて言ってたっけ!


何となく興味本位でラウンジを覗いてみると、ピアノを弾いてくれるボランティアさんが2名と、患者さんが2~3人いらっしゃった。
お邪魔にならないように病室前の廊下でその音色を聴いていた矢先の事。
患者さんのリクエストなのかは分からないが、聞いた事があるメロディーが奏でられていた。

・・・?・・・あっ!そうかっ!この曲は「贈る言葉」だ。
そう気付いた私。
知っていた曲だった事もあり、最初は一緒に口ずさんでいたのだが、そのうち涙が溢れ出て止まらなくなってしまった。


当時 「3年B組 金〇先生」でこの曲は聴いていた。
まだ子供だった私は意味もよく分からずに、ただ、 良い歌 だな♪位にしか思っていなかった。
しかし、大人になり、この歌は 「好きだった人と離れていく心情」 を歌ったものだとテレビで知った。
意味合いは 「恋愛事」 であるこの歌・・・・・

本来の意味合いと違うとは分かっていたけど、この歌の歌詞に痛く共感し、心が揺さぶられ、涙が流れ出た。
今更ながらだけど、この歌って本当に名曲なんだなぁ~と思い直しながら涙を止めようと試みる。
なのに・・・
やっぱりこれは誰かのリクエストだったのだろう!
1曲終わった後、すかさず再度 「贈る言葉」 がリピートされてきた^^;
「おい、おい!もう勘弁してよ!涙が止まらないじゃないか
そんな思いで2曲目も聴き終わった頃。

病室から看護士さんが
「お待たせしてすみませんでした^^;中へどうぞ^^」
と声を掛けてくれたのだが、目を真っ赤にした私にほんの少し驚いてるようであった。
「あっ・・・す・すみません!どうも有難うございました^^;」
そう言って病室へ入ろうとした時、今度は 「荒城の月」 が聴こえてきて、ちょっと可笑しくなってしまった。
何故なら、大部屋に居た時の父の目の前に居た(おじいちゃん)患者さんが、何とも気持ち良さげな大きな声で歌われていたのが聴こえてきたから^^

その(おじいちゃん)患者さんは、いつも鈴が付いた杖を突いて歩かれている。
「ちりん♪ちりん♪」と鈴の音が聞こえると「あの(おじいちゃん)患者さんだ^^」と直ぐに分かる。
「荒城の月」の曲の合間と言うか、何と言うか・・・
まるで 「合いの手」 を入れるかの如く、(おじいちゃん)患者さんは
”歌いながら絶妙なタイミング”で鈴を鳴らしていたのだ^^
それが聴こえてきた時、何とも可愛らしく、何とも微笑ましい気持ちになり、きっと泣き顔だった私の顔は笑顔に変わっていた事だと思う。


ひょんな場所で思いもよらぬ曲を聴いた私。
父との間に 特別な想い出 がある訳でもないこの2曲。
しかし何故か 父との想い出の曲 として、今も覚えている^^

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