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2014. . 22

ホスピス(個室)5日目 その時は仕方ない

4月22日(火)

会いたかった母に会い、伝えたかった事を伝えられた父はその後、目を閉じた。
家族で1時間ほど父の眠る姿を見つめ、母と兄は自宅へと帰って行った。

時折眉間に皺をよせ、痛みを訴える父を見逃さないようにと、この日も姉と私は交代で仮眠(小1時間くらい)をとりながら 寝ずの番 をした。

そして無事に夜が明け、日付の感覚がないものの気付けば(一昨年の)4月2日(月)。
この病院へ入所してから19日。
ホスピス病棟に移動してからは12日目を迎えていた。


昨夜遅く自宅へと帰って行った母と兄。
思いがけない深夜の 病院往復 で、満足に睡眠はとれなかったのでは?
と思ったが、それでも病院と違い、慣れ親しんだ自宅での睡眠は例え短時間でも熟睡出来たようだ。
この日も朝9時頃には私たちと交代すべく病院へ訪れた。

姉や私は 仮眠をとる為に 自宅へと帰る訳だが、お互いに仮眠なんてとれた事はない。
結局お風呂と着替えを済ませ、家の用事をこなして病院へ戻る。ただそれだけ。
自分たちが家に戻っている間、父に その時 が来る事を避けるように、なるべく長い時間は父の元から離れないようにしていた。・・・そんな個室に移動してからの数日間。

だがこの日は少し違った。
自宅へと帰る車中で姉が話し出した。
「今日ってもう4月2日なんだよねぇ~・・・あともう少しでK美の入学式(小学校)だよ。
変な言い方だけど・・・
父ちゃんがその日まで頑張ってくれてても、悪いけど姉ちゃんはK美の方を優先するよ。」
そう言った。そして
「(保育園)卒園してからほとんど一緒に居てあげれなかったし、随分と我慢させちゃったりして可哀想な思いをさせてたから・・・
せめて入学式の前日は一緒に家で寝て、朝から家族3人で一緒に学校へ行ってあげたいんだよね!」
そう言う姉。

それを聞いて迷わず私は言った。
「そりゃそうだ!比べる事ではないけど・・・確かに父ちゃんの事は大事だけど、K美の事はもっと大事でしょ!
今まで何日間も父ちゃんの傍に居た事で、K美には大分負担を掛けちゃってるし・・・
もしも その時 に姉ちゃん達が居られないとしても、父ちゃんは分かっていると思うし、そんな状況の時に父ちゃんだったら 子供の入学式へ行ってやれ! って言うと思うよね。」

そう言うと姉は
「うん・・・姉ちゃんは姉ちゃんなりに、最期の親孝行をしたくてずっと泊ってたけど・・・
万が一K美の入学式に その時 がきたとしても、それはそれで仕方がないと思ってる。
入学式とかじゃなく、今、こうやって自宅に戻っている時とかも同じ事が言えるよね。
ずっと父ちゃんの傍に居たのに、ちょっと離れた隙に その時 が来る可能性もある訳だから仕様がないもんね。
でも、だとしても・・・
姉ちゃんは万が一、最期を看取れないとしても、もう諦めがつくよ。」
と言った。

・・・確かにそうだ。
ずっと 寝ずの番 をしながら付き添ってはいても、こうして少しの時間病院を離れてる時に その時 が来てしまう可能性もある。
本当なら、家族の皆が見守る中で父を見送ってあげたいとは思う。
どんなに最悪な状況でも、誰1人看取る事が出来ない。何て事は避けれるように母と兄。もしくは 姉と私。が常時傍に居る。
自分が傍に居れない時に その時 が来てしまったとしたら・・・
もう、それは諦めるしかないんだ。嫌だけど。

自分が看取れない状況を考えていない訳ではなかったけど、この時私は、改めてその事を受け入れる覚悟をした。
一応、覚悟はしたけど。・・・それでも自分の気持ちの中では
「姉は娘の事もある。守るべき対象が父だけではないのだから、それは致し方ない事。
でも、私は違う!私には今、守るべき(大事な)対象は父だけだ。
私は何としても 最期の時 は見送りたい。どうしても父の傍に居たいんだ。」
そんな捨てきれない気持ちでいっぱいだった。


そう思えば思うほど、自宅に戻っている時間がもどかしく、とても長いように感じる。
再度病院へ戻るのは、姉の車で、姉と一緒に行くのだから自分1人が焦っていても仕方ない。
姉の都合もある。自分の我儘で姉の大事な時間をとやかくする事は出来ない。
そんな事は十分に分かっていても、昨夜の父を見た以上、1分でも1秒でも早く病院へ戻りたい!
最悪な状況を覚悟はしていたとて、その気持ちを抑える事は出来ないでいた。

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