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2014. . 24

ホスピス(個室)5日目 ホタルちゃん

4月24日(木)

姉の旦那と私の(元)旦那を何の為に呼んだのか?
父の言った言葉が全てを物語っている気がした。
姉や私の 父として 親として の、互いの義息子への感謝の言葉と詫びる言葉。
そして、自分亡き後の 娘たちをお願いします との父親としての気持ち。

その時は その言葉 が本当の最期になるだなんて思わなかったけど・・・
でも
前日も、母にどうしても会って伝えたかった言葉などを述べた事から、父本人も分かっていたのだと思う。
その時 は、もう直ぐ訪れるという事を。
そしてそれを目の当たりにした私たちも、また、そう感じていたのかも知れない。

自分の最期を感じ取り
「もう一つ大事な事を、大事な人たちに言い忘れていた!」
と、まるで思い出したように、最後の気力を振り絞り、私たちの旦那であり自分の義息子でもある2人に気持ちを伝えておきたかったのだろう。
勿論、それが父本人の為でもあるとは思うが、何よりも 自分の娘の為 と思う気持ちの方が大きかった事が分かる。

起き上がっている事も、目を開けている事も既に限界だった。
喋る事さえも困難な状態で、最後の気力を振り絞り、やっとの思いで言葉少なにでも語ってくれた父。
この言葉をちゃんと言ってからでないと、自分は逝く準備ができない。
そう思ったからこその言葉だったのだと思う。
父が目を閉じた後も、私たち4人は暫く父の眠る顔を眺めていた。
それから30分程して、次の日も朝早くから仕事のあるKちゃんとIちゃんは自宅へと帰って行った。

KちゃんやIちゃんにも、父の気持ちは十分に伝わっていたようだ。
勿論、姉や私にも。



2人が帰ってから間もない頃、今日の夜勤である ホタルちゃん が、ふいに病室を訪れた。
ホタルちゃん は、薬の確認や検温などで病室を訪れてくれていた。
何時もは忙しく仕事をされていた事もあるが、何か・・・こう、改まってお話をする事もなかったので、この時が ホタルちゃん と、始めてゆっくりお話しする事が出来た時間だった。
「あれ?先ほどまで何方かお見えになってたようですけど^^?」
そう言う ホタルちゃん に、先ほどまでの いきさつ と、前日にも同じように母を呼んだ事などをお話しした。

ホタルちゃん は、お仕事上、看護師師長さんと言う事もあってか、私たちから見ると
「物凄く芯が強くて、とてもしっかりした人。
表情や物腰は柔らかいが、内なるものはまるで別人のように強い。
例え陰では泣いていたとしても、患者さんや家族・・・病院にて職務を遂行している時は絶対に涙を見せたりしない。」
そんな印象を抱いていたし、事実、そうだと思っていた。
だが、そんなのは表面上だけ!勿論 芯が強くてしっかりしている 事に変わりはないと思うが、この時 ホタルちゃん は私たちに”素”の一面を見せてくれた。

私たちが昨日の事や先ほどの事を 深刻な顔 で話していた訳ではない。
どちらかと言うと、冗談交じり(?)で和やかな雰囲気で話していたのだが・・・
私たちの話に、ずっと 「うん、うん」と頷きながら聞き、時折「そうですか・・・」と相槌をうっていた ホタルちゃん。
まだ話の途中あたりから ホタルちゃんは 真剣な表情で父の顔をただ見つめ続け、気が付けば
「ずずっ・・・ずずっ・・・」
と、鼻を啜る音が聞こえてきたかと思うと、次には
「ぐすん・・・ぐすん・・・」
と、啜り泣く声まで聞こえてきた。



・・・えっっっ!も・もしかして・・・ホタルちゃん・が・・泣いてるっ?(☉∀☉)



あまりの思いがけない出来事に、姉や私はビックリ!
まさか ホタルちゃん が泣くだなんて思ってもいなかったから、どぉ~したらいいものか!と、アタフタとしてしまい、別に謝る事じゃないのだが、思わず謝ってしまった
「あ・あの・・・すいません別にそぉーゆーつもりではなかったんですが
と、一体どぉーゆーつもりだったのかは分からないが、そんな言葉を言いながら謝った。

すると暫くの間啜り泣いていた ホタルちゃん が泣きながら口を開いた。
「そうですか・・・Sさんは皆さんにそんな事を仰ったのですね・・・
ご自分の愛するご家族や・・・愛する娘さんたちの為に・・・娘さんたちの旦那様へと・・・
・・・Sさんはご立派です。ちゃんと皆さんに感謝の言葉を述べられて、ちゃんと義理を通されて・・・
お父様は本当に立派な方ですね。・・・お父様もですが、皆さんも本当にお幸せですね
そう言ってくれた。

その言葉を聞いた姉や私も、自分達でも分かっていた事ながら、改めて第三者の、しかも ホタルちゃん に言われた事で、父の言葉を・思いを噛み締め涙が溢れてきた。
そして泣きながら
「や、やだっ!・・・師長さんが泣かれたから・・・私たちも(涙を)もらっちゃった
もぉ~~~泣かないで下さいよぉ~!」
そんな事を言いながら、暫しの間3人で泣き続けた。


父の為に、私たち家族の為に泣いてくれる 心優しいホタルちゃん。
意外な一面(?)を隠しもせずに、姉や私に見せてくれた ホタルちゃん。
ホスピス病棟の師長さんでもある ホタルちゃん が言ってくれた父を称えてくれる言葉に、私たちは感謝するとともに慰められた気がした。

そしてこの夜を境に、私たちは ホタルちゃん を見る目が少し変わった。
「芯が強くてしっかりしている!・・・けど
本当は涙もろくて、とっても心が優しくて・・・人の痛みが分かる人!」

そしてこの時から僅か2~3日間だけだったけど、ホタルちゃん と何となく親近感?親密感?が湧き、仲良くなれた。
そんな出来事だった^^

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comment

seabreeze
本当に本当にお父様、ステキなお父様だったのね~
ホタルちゃんみたいに私も今、泣いちゃいましたよ~
切ないね。

親ってそうなんだよね。自分の事なんかどうでもいいのよ。
30を過ぎている息子でも心配な毎日ですから。

自分も親になって、だいぶ年を重ねて残りの人生も見えて来たこの頃、やはり子供のことだけが心配、一人息子で独身なので早く家族を持って欲しいと心底思いますよ。
2014.04.24 20:06
seabreezeさま
こんにちは^^です。
父の事お褒め下さり有難うございます!
ファザコンの私は父へのお褒めの言葉を頂き、この上なく嬉しい限りですe-267

以前もseabreezeさまは仰ってましたよね^^息子さんのこと
親の心子知らず ← などと申しますが・・・
息子さんがseabreezeさまに、こんなに思われている事を知ったら・・・
(もしかしたら息子さんなりに分かっておいでなのかも知れませんが)
そりゃぁ~もう嬉しくて嬉しくて♪
でも、男の方なので・・・中々素直に、嬉しさや感謝の思いを表現できないのかもしれませんよね^^;

ちなみに!
私の兄は!ですが・・・余計な事は言わない人で、口数も少なく、感情表現も苦手な部類の人でして。
でも、とっても心根が優しい人です^^
口には出さないけれど、色々と考えて親には心配や迷惑を掛けないように、自分なりに様々な事を消化して。
そうして何食わぬ顔をしているような人です。
でもそのせいで、自分のキャパの範疇を超えてしまい、人知れず苦しみ悩む。そして私が異変に気付く。
その事を(何故か)私に打ち明けてくれて慌てて一緒に解決に努める。
そんな事が度々あったにはありましたが、でもいつも、済んでのところでどうにかなりました^^;

私は親の気持ちを分かったような事は言えませんが・・・
それはそれで「何も言われない事」が心配なのかも知れないなぁ~・・・なんて思います。
なぜなら実際に、妹の私は兄の事をそう思ったからなんですけどね^^;

子の立場からだと、心配を掛けないように「敢て言わない」のですが、後でその時の親の気持ちを聞くと「何も話してくれない事が心配」に繋がっていると聞いたので、それからは「心配掛けない程度には話す」ようにしました^^;

でも、ほんと・・・親って有難いですよねぇ~!
自分の事をそこまで無条件で思ってくれる人なんて、親以外にいないのかも?と思います。
若い時は「いちいち煩いなぁ~」などと罰当たりにも思いましたが、(子供がいなくても)この歳になると親の気持ちが分かるようになってきました!
それと同時に、子供の立場である私も、親を思う気持ちが強くなってきました^^
ちょっと恥ずかしいですが、これが「親子愛♪」というものなのでしょうか^^?

seabreezeさま、今日も今日とて・・・
お優しいお心遣いと、温かなお言葉を有難うございます!
何時もの事ではございますが、心より感謝・感謝でございますe-267
2014.04.25 10:46

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