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2014. . 22

家に帰ろう

5月22日(木)

帰り支度の終わった父。
丁度その頃、思ったよりも早く、私の携帯へ葬儀社の方から連絡が入った。
もう直ぐ病院へ着くとの言葉を受け、1階にあるホールまで出迎えに行ったのだが、既に受付で 「寝台車」 を何処にまわしておけば良いのかを確認されていた。
その担当の方と、取り敢えずお互いに挨拶を交わし、「では、後程宜しくお願いします。」という事で、病室に戻った。

既に時間の感覚がなく、この辺はうろ覚えではあるが・・・・・
時間は午前10時近くになっていたと思う。
本来であれば、夜勤の I 崎さんは交代で帰られる時間の筈であったが、父や私たち家族が病院を出る最後まで一緒に居てくれた。

家に戻るにあたっては、一旦、霊安室(?)まで移動しなければならない為、ベットに横たわる父と一緒に、皆エレベーターで1階まで下りた。
そこからは、父とは別ルートで霊安室まで移動するようだった。
その時には、既に出勤していたホタルちゃんが先導してくれていたのだが、私たちへの配慮なのか?
「大丈夫よ!お父様は私が一緒に行きますから、貴女( I 崎さん)はご家族様と一緒に行って差し上げてね^^」
と、 I 崎さんに指示されていた。

(・・・・・そう言えば。と思い出す。
私たちがホスピス病棟の廊下を通る時は早朝であり、他の方がラウンジに居なかったからだと思うのだが、あの、パーティションは配置される事がなかった。)



一階に下りて、霊安室へと向かう廊下を歩いている時には、一緒に居てくれたのはI 崎さんだけではなかった。
ふと、気が付けば・・・・・
ソーシャルワーカーのYさん
体格のいい頼れる看護師さん
女優の手塚〇美さんに似た看護師さん
が、私たちと一緒に霊安室へと移動されていた。

そして霊安室へ着き中に入ると、私たちが普段想像する 「なんとなく薄暗いイメージの霊安室」 は、そこにはなかった。
何と言うか・・・・・
部屋全体が明るくて、まるで霊安室のイメージがない。
とても広々としていて、当たり前かもだが、とても清潔感がある。
このような部屋から病院を出れるのならきっと、本来なら悲しいだけの旅立ちも、晴れ晴れとした雰囲気になるのではないだろうか?そんな風に感じる事ができた。
そう、例えて言うのなら・・・・・
まるで 「最期まで投げ出さず病気と闘い続け、命を全うする事が出来た故人を称えて見送ろう!」そんな感じとでもいうのだろうか。

そして霊安室の中には、既に
若先生 と お爺ちゃん先生 
父と一緒に来てくれた ホタルちゃん
あと、そこまで仲良くなれた訳ではないが、顔見知りでたまに雑談を一緒に交わしていた看護師さんが2人
父や私たち家族を抜かしても、ホスピス病棟の方々、総勢9名の方が父を見送りに来て下さっていた。

ふいに、私の横に居た 手塚〇美さん に似た看護師さんが、父を見て私に言った。
「お父様の事、前からカッコイイ!と思ってましたけど・・・・・
パジャマじゃなく、ちゃんとお着替えされたお父様は、更にカッコイイですね^^
う~~~ん・・・カッコイイ?じゃなく、とっても素敵です♪自慢のお父様ですね^^」
その言葉を聞き、またまた泣きそうになっていると、追い打ち(?)をかけるかのように
「ほんと!こう言っちゃ申し訳ないですけど・・・
お父様、お歳のわりにとってもお若く見えますし、本当にカッコイイですよねぇ~^^
お洋服もとっても似合ってるし、お洒落ですし、とっても素敵です♪」
との言葉を、体格の良い頼れる看護師さんまでも私に言ってくれた。

ただでさえ泣きそうだった私、目をウルウルさせていたら止めをさすかのように ホタルちゃん が口を開いた。
「お父様もそうですが・・・・・
本当に良く頑張られてましたね・・・・・いつもお父様に寄り添ってらして・・・・・
お父様とご一緒に本当に良く頑張られました。
もう、無理しなくて良いんですよ。涙を我慢しなくて良いんです!思い切り泣いて下さい!」
ホタルちゃんに掛けられた言葉で、 即・号泣! した私。
先ほどから何度となく泣いてはいたけど、 これでもか! と言うほどに涙が溢れ出る。
そして私にだけではなく、皆さんが皆さん、家族其々に労いの言葉などをかけてくれていた。

それから一通りの順序を踏み、いよいよ霊安室の扉が開けられ、寝台車へと父を乗せた。
自宅への帰り道を説明しなければならない事もあり、寝台車には父と一緒に、母と兄が乗った。
姉の車は姉が運転をし、Kちゃんの車にはKちゃんと葬儀社の方が1人乗り、兄の車には I ちゃんと私が乗り、寝台車を先頭に4台で自宅へと帰る事になった。

職員の皆さんは、最後の車が出るまで皆さん手を振り、頭を下げて見送って下さっていたが、その中に I 崎さんの姿だけが見えなかった。
「そっか、そうだよな・・・・・もうとっくに帰られる時間だもん。
今まで一緒に居てくれただけで、本当に感謝しなくちゃいけないんだ。
・・・でも、ちょっと、寂しいな。」
そんな風に思いつつ、病院の敷地を出ようとした時に気が付いた。

姿が見えないと思っていた I 崎さん。もう帰られたとばかり思っていた I 崎さん。
その I 崎さんは、病院の正面玄関から出て、深々と頭を下げながら、私たちの車が見えなくなるまでずっと見送ってくれていたのだった。
そしてその I 崎さんの姿を見て、また涙が溢れ出た。

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