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2010. . 19

まさかの告知

2009年4月6日(月)
この日の事は忘れもしない・・・
この日は担当医から症状についての話があるとの事だったので、午後から半休を貰い姉と病院へ。
「担当医の午後の診察が終わり次第、お話が出来ます。」と、看護師さんからの説明を受け、その時を持つ。
その間の私の頭の中は「まさか病名の告知とかではないよなぁ」と一抹の不安がひろがっていた。

数時間が経ち、姉は1度会社に戻り再度病院に来ると言って病院を後にした。
その間も待つこと数十分・・・
ふと気付くと、看護師さんではなく直接担当医が汗をかきながら父の病室まで呼びに来た。
(因みに担当医は30歳前後位で、とても体格のいい医師だ)
「お待たせして、大変申し訳ありません」
と言葉をかけられ私が立ち上がり、担当医の後をついて行こうとしたとき
「あれ?ご本人は一緒に来ないのですか?」
の言葉に、父も一緒に話を聞きに行く事になった。
・・・ご本人も一緒に?
この言葉で、「本人も一緒に話を聞けると言うことは、大した病名ではないんだ。」と勝手に私は安心した。
が、面談室に着き担当医の口から出た第一声は

「やはり、想像していた通り膵臓癌です」

・・・?

「既に手術は出来ません、31日に入れたステントも金属の物に入れ替えた方が良いかも知れません」

・・・・・・?

「この病院では、ステント治療は毎週火曜日にしか出来ないので、入れ替えるとしたら明日やりますか?但し、金属の物に変えると入れ替える事は出来なくなります。・・・でも現在のステントでは直ぐにまた胆道が詰まってくる可能性があるので、入れ替えることをお勧めします。」

淡々と説明を続ける担当医の、あまりにも堂々とした話っぷり。
その説明を顔色一つ変えずに聞く父・・・
私の頭の中では、一体今・目の前の人間が何を言っているのか理解出来なかった。
「なぁーにをこの若造は、平然と膵臓癌とか言っちゃってんの・・・しかも父の目の前で」
しかし父の顔を覗き見ると、あまり驚いた様子ではない。
「・・・ん?まさか、事前に医師からの告知を直接希望していたのかも知れない」
と思い直し、医師の説明を動揺を抑えながら聞き、父の意見を尊重し、明日のステント入れ替え治療をお願いして面談室を後にした。
廊下のベンチに父と2人腰を下ろし、暫くの沈黙・・・
「膵臓癌かぁー」と父。

この時私は、何か元気付ける様な事を言わなくちゃ。
私が動揺しているのを父に悟られまいと色々な事を話した記憶がある。
(何を話したかは良く覚えていないが、多分支離滅裂な事を言っていたんだろうと思う)
そして「あっ・そうだ、姉ちゃんが再度病院に来るって言っていたから、ちょっと電話してくる」とベンチに座る父に
「ちょっと待ってて」と言い残し、姉のもとに電話をかけに行ったがその声は震えていた。
「はぁ?膵臓癌?何?膵臓癌て、告知してきたの?しかも本人の目の前で?何で?・・・とにかく今直ぐ病院に向かうから」
と姉。
その数十分後に再度、姉が病院に到着した。

姉の旦那様の父親も数年前に膵臓癌で他界している。
なので、その時の経験をふまえ「今は良い薬も開発されてるし・・・」と、姉も必死に父を元気付けようと、色々と話しかけていた。

姉の運転する車に同乗し、母と兄が待つ実家に向かった。
車中では姉が、身内に何の承諾もなく何故直接本人に告知などしたのかと、担当医に対して憤慨していた。
そして私にも「急な告知に、お前も一緒に話を聞かされて辛かったでしょ・・・」
と優しい言葉をかけてくれた。

私は子供の頃、よく泣く子供だった。
が、歳を重ねると共に人前では泣かない大人になった。(1人の時はよく泣きますが・・・)
・・・しかしこの時は、涙を抑えるのに必死だった。
決して当たってはいけない・当たって欲しく等ない、悪い予感が当たってしまった。

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comment

りりぃ。
告知のエピソード、みぃさんの気持ちを思うと泣けました。
私の母などは腸の内視鏡検査の結果をひとりで訊きに行ったそのときにあっさり告知されたのです。
医者の弟は「自分だったらそうはしない、まず家族に知らせて本人への告知を相談する」と言いました。
今どきは手術不能の末期癌でも本人に告知するのが普通になっているようですが
身内になんの相談もなくいきなりの告知はどうかと思います。
2010.01.19 11:14
みぃー。
りりぃ。さん、再度のコメント本当に有難うございます。

・・・そうらしいですよねぇ。
私も告知を一緒に受けた時には、医師が直接本人に告知するらしい。
とは知っていましたが、あまりの突然さに動揺してしまいました。
後に姉にも、その旨を話したのですが、姉はどうしても許せなかったみたいです。
父の気持ちを考えたら・・・
しかし、りりぃ。さんのお話を伺ったら、私の父はまだ、私が一緒に居たから良かったのかも知れませんよねぇ。
りりぃ。さんの、お母様のお気持ちを考えたら・・・
とても心細く、絶望感を感じられたのでは・・・と、胸が痛くなります。
2010.01.19 19:35

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